5月16日「旅の日」
旅の日
朝、ネットの記事を見ると、今日、5月16日は「旅の日」とのこと。
旅行業者としては、「中身を知っておく必要があるな!」と言うことで、由来を調べてみた。
この日は、昭和63年(1988年)に日本旅のペンクラブが提唱して作られた記念日で、ともすれば忘れがちな旅の心を、そして旅人とは何かという思索をあらためて問いかけることを目的に設定されたものとのことです。なぜこの日かと言うと、松尾芭蕉が奥の細道に旅立った5月16日(陰暦元禄2年3月27日)を記念しているとのことでした。
松尾芭蕉の功績
昨年、月山マイスターの養成講座で学んだ知識として、「その昔、各所の名所と言われる場所は、歌(短歌、俳句)に詠まれていることが、一つの条件となっている。」とのこと。その意味から、松尾芭蕉が「奥の細道」で詠んだ短歌が、その後多くの人々に名所を知らしめた功績は大きいとのことです。
山形県では、「閑さや、岩に染み入る、蝉の声」、「五月雨を、集めて早し、最上川」などが知られているが、酒田で詠んだものとして、「暑き日を海に入れたり最上川」があります。

句意は、「(ようやく夕方になったが、)暑い一日を海に流し入れてしまった最上川(その河口のあたりから涼しい夕風が吹いてきた)」とのこと。
なんとも解釈は難しいが、暑い一日が過ぎ、夕方には、河口から涼しい風が吹いてきて一日の移ろいは、繰り返されるようなことであろうか?
松尾芭蕉と山形県
奥の細道で、東北を巡った中でどの県でどのくらい俳句を詠んだかを県別に並べてみる。なんと、山形県が19句と圧倒的にナンバーワンの多さだ。
庄内では、月山、羽黒山、湯殿山、吹浦とか詠まれていますね。(不思議と鳥海山が無い)
こんなことからも、山形県は観光立国となり得る素材が多いと言えそうですね。
- 秋田県 3句
- 象潟や雨に西施が合歓の花
- 汐越や鶴脛ぬれて海涼し
- 夕晴れや桜に涼む波の華
- 岩手県 3句
- 五月雨の降り残してや光堂
- 夏草や兵どもが夢の跡
- 蛍火の昼は消えつつ柱かな
- 山形県 19句
- 蚤虱馬の尿する枕もと (兼宮城)
- 暑き日を海にいれたり最上川
- あつみ山や吹浦かけて夕すヾみ
- ありがたや雪をかをらす南谷
- 風の香も南に近し最上川
- 語られぬ湯殿にぬらす袂かな
- 雲の峰いくつ崩れて月の山
- 五月雨を集めて早し最上川
- 閑さや岩にしみ入蝉の声
- 涼しさやほの三日月の羽黒山
- 涼しさをわが宿にしてねまるなり
- その玉や羽黒にかへす法の月
- 月か花か問へど四睡が鼾哉
- 当帰よりあはれは塚の菫草
- 這ひ出よ飼屋が下の蟾の声
- 初真桑四つにや断たん輪に切らん
- 眉掃を俤にして紅粉の花
- 水の奥氷室尋ぬる柳哉
- めづらしや山を出羽の初茄子
- 宮城県 5句
- あやめ草足に結ばん草鞋の緒
- 笠島はいづこ五月のぬかり道
- 桜より松は二木を三月越し
- 島々や千々に砕きて夏の海
- 蚤虱馬の尿する枕もと (兼山形)
- 福島県 7句
- 笈も太刀も五月に飾れ紙幟
- 早苗とる手もとや昔しのぶ摺
- 五月雨は滝降り埋むみかさ哉
- 関守の宿を水鶏に問はうもの
- 西か東かまづ早苗にも風の音
- 風流の初めや奥の田植歌
- 世の人の見付けぬ花や軒の栗